患者スピーカーバンク   明日への気づき 患者の語り  

骨髄異形成症候群


/ 福島県在住
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佐藤 彰治 男性 1960年代生まれ Shoji Sato

余命2年半の血液がん告知の際、成功確率40%の造血幹細胞移植を提案され、僕も40%に賭けてみるしかないと
移植に挑みました。家族の支えと総勢50名の移植チームの皆様方のお陰で、生きて家に帰る事が出来ました。

入院中の1コマ {キャッチ} {小見出し}

 『抗がん剤でしっかりと白血病細胞を叩いてから、移植に臨んだ方が治療成績が良い』との事で、4クール:5ヶ月間の抗がん剤治療を受けました。
 結果、正常な白血球も著しく減少し、免疫機能も枯渇しましたので、移植の為のクリーンルームが空くまでの数日間、空気中の微生物やほこりに曝されないよう、ビニール製の幕で覆われたアイソレーター内で過ごしました。

患者スピーカーバンクに参加した  きっかけ

 製薬企業のMR(営業職)に復職後、会社の先輩から、
『患者スピーカーバンクというNPOに所属している方の体験談を研修として聴講した事が有るが、患者さんの状況や思いを御本人から直性聞く事ができて非常に勉強になった』と教えて頂きました。
 僕も自身の体験が他の方々のお役に立つ事が出来たら幸いと思っていたので、直ちに患者スピーカーバンクをインターネットで検索し、研修を受講後、入会しました。

伝えたい事

 白血病を代表とする血液がんのイメージは、僕もそうでしたが
『致死率の高い怖い病気』だと思いますし、確かに間違ってはいません。
 しかしながら、きちんとした診断を受け、治療すれば完治が可能な場合も有りますし、僕のように元の職種に復職をする事も可能な病気です。その為に必要なのは、家族の支えや医療従事者の方々からの情報をしっかりと受け止め、実行する事でした。

講演をしての感想

 『途中で泣きそうになりました』とか、『明日からも患者さんの為に頑張ります』など、講演を聞いてくださった皆さまから、多くの感謝の御言葉を頂戴しております。
 自分の体験が少しでも他の方々のお役に立つことが出来たと感じると、患者スピーカーバンクに入会した理由の根幹を成し遂げる事が出来たという喜びにも包まれます。