患者スピーカーバンク   明日への気づき 患者の語り  

脳腫瘍(髄膜腫)


/ 兵庫県在住
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内尾 英嗣 男性 1960年代生まれ Hidetugu Uchio

脳腫瘍の手術後、足に麻痺が残り歩くのが不自由になりましたが、「心のスイッチに火を点けた」結果、
生きる上で大切な事を見つけたので、その内容についてお伝えたいと思います。

患者スピーカーバンクに参加したきっかけ {小見出し}

病気で辛い闘病生活とリハビリを経験しましたので、その経験を少しでも社会のお役に立てることが出来たらと思い、患者スピーカーバンクに参加しました。

勇気が出る言葉をキッャチし、行動を変えると良い結果に繋がる

退院直後の検査で脳内の悪い箇所が発見され、再度手術する可能性が有った。
退院すると思いリハビリを頑張ってきたのに気力が無くなり、リハビリを止めてベッドで寝ている日が続いた。
そんな時病室に来た看護師さんの「頑張っている人は神様が見ている」の一言で勇気が湧いてきた。
再びリハビリを頑張った結果、経過観察ではあるが「退院」という良い結果に繋がった。

心のスイッチをOFFからONに切り替える

退院したが外出する時は両杖を使用しなければ歩くことが出来ず、すぐに仕事復帰は困難だと思っていた。
そんな時に治療院の先生から「自分の心の奥底から思い続けることが大事やで何事にも前向きに考えなあかん」と言われた。
その言葉で心のスイッチが「OFF」から「ON」に切り替わり、行動が変わっていった。
リハビリ場所が屋内中心から屋外へ、内容も変更した結果、片杖で歩いて電車に乗ることが可能となり、仕事復帰が叶った。

今、出来る事を全力で取組む

仕事復帰後、障害を持った自分に何が出来るのか悩んでいたが、これからは「障害と共生しながら楽しんでいこう」
と考え方を変えた。
シッティングバレーやリハビリ技術向上セミナーに参加し、少年野球の指導を通じて充実した日々が過ごせるようになり、
病気する前とは違う人生の楽しみ方が味わえるようになってきた。

講演しての感想

2019年の4月に大阪で患者スピーカーバンクのイベントで講演しました。事前に原稿を作成し、当日に臨みました。次回は、もっと思いが伝わるように、その時感じた事も、ありのまま伝えていきたいと思っております。