患者スピーカーバンク   明日への気づき 患者の語り  

脳出血(高血圧性左視床出血)による右半身麻痺・複視 他 / 東京都在住 / 高木 令子 1960年代生まれ R.T

「リハビリを頑張っている障害者」でなく、生き生きしている一個人でいたい。

患者スピーカーバンクとの出会い、きっかけ {キャッチ} {小見出し}

脳出血から右片麻痺になり、数年が過ぎたころ。
好きだった絵を左手で描くことにもなんとか慣れ、できることも増えてきたのと同時に、伝えたい気持ちが自分の中に溢れていることに気づいて、SNSに書き込むようになりました。そこでの様々な交流がきっかけで、人に思いを伝える活動に興味を持ちました。
「リハビリを頑張っている障害者」でなく、生き生きしている一個人でいたい。障害を抱えて生きる中で得た気付きを、もっと色々な立場の、たくさんの人たちと共有したい。
そんな思いを抱えていた折、友人からの紹介で患者スピーカーバンクを知り、参加するようになりました。

そして、知ったこと

『できない理由は探さない、やれる方法を考える』
そこにバリアを築いてしまっているのは自分自身かもしれない。
どんな状況にだって気づきのチャンスはある。
そういう想いをまっすぐ伝えられる人になりたい。
私が求めていたのは、現在(いま)の自分自身へ、そして周りの誰かへの心のバリアフリーだったのです。
かつて「一生寝たきり、半身不随」と診断を受けた私は、そこから
「リスタート」して、生きる意味を学び続けています。

患者スピーカーを目指す方へ ~講演活動を経験して~

自分以外の人の想いや考えに触れて、新しい気付きに出逢える。講演にはそういう楽しみがあります。活動を通じて、理解しあうことの温かさを共有できたら、きっとそれが自分や誰かのチカラになる。失語症でも麻痺でも、どんな病気を抱えていても、人として何かを伝えることはきっとできる。一歩踏み出すのはきっと、自分自身です。

講演経験

療法士研修会
多種疾患当事者会
脳卒中当事者会
失語症当事者会
生命保険会社研修会
厚生労働省研修会