患者スピーカーバンク   明日への気づき 患者の語り  

第23回患者スピーカー´s
ストーリー
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開催日時:2023年 12月17日(日)13:00ー16:00
協働ステーション中央とZOOMの併用
参加者数:15名
テーマ:「私の過去、現在、未来 ~新しい年に向けて思うこと~」
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講演概要 {キャッチ} {小見出し}

講演テーマ:「私の過去、現在、未来 ~新しい年に向けて思うこと~」

講演者1:白谷雪子さん(後縦靭帯骨化症)
タイトル:「私の過去、現在、未来 ~新しい年に向けて思うこと~」
伝えたいメッセージ:明るい未来は自分で引き付けるもの

講演者2:鈴木すずさん(統合失調症)
タイトル:「『世界一不幸』だった私が思うこと」
伝えたいメッセージ:不運でも不幸ではない

前半は、2人の患者スピーカーの講演でした。1人目の白谷雪子さんは、看護師として働いていた中で、7年前に腰の手術を受けた際に後縦靱帯骨化症が見つかりました。その術後3ヶ月で自覚的な運動障害を感じ、再び手術を受けるか葛藤したといいます。横断歩道で急ごうと思ったら走れなかったり、職場で酸素ボンベを倒してしまったりといったことが続きました。このままでは患者を危険に巻き込んでしまうと考え、担当のドクターに手術を受けたいと希望します。するとドクターは、「ともに頑張りましょう」というメールを送ってくれたそうです。またこのドクターを紹介してくれた麻酔科医からも同じように温かい心のこもったメールをもらったそうです。そのおかげもあり、心から安心して手術に臨むことができました。そして手術から1週間経ったころ、病院の裏庭で朝6時にコーヒーを飲んでいたときに、出勤してきた理学療法士から

「パワーもらってるよ。(白谷さん)がんばってるよ、スタッフもみんな感じてると思うよ」

という声をかけられて、ちゃんと見ていてくれていることが嬉しく、肩の力が抜けて支えに寄りかかっていいのかもしれないと感じたそうです。ずっと(気持ちが)医療者(看護師)のままでいた白谷さんが患者になった瞬間だったのかもしれません。周囲のスタッフの温かくかつ自然な対応が、白谷さんを必要な治療を受ける環境へと導いてくれたように感じたそうです。

患者仲間やご家族との関わりにも支えられたといいます。病室で隣の患者も難病で同世代の方で、「わたしは長生きすると思う、学びや気づきもあったし、何とかなってきたのだから」と話しているのを聞いて、まさに、たくましく病気とともに生きていて、自分もそうありたいと感じたそうです。また、ご両親に自身の病気を伝えると大変ショックを受けた様子で、それでも温かく支えてくれたといいます。多くの人に支えられていることを病気によって教えられ、不幸とは限らないと思うようになりました。

そんな白谷さんは、今も看護師を続けられています。医療機関であっても、患者が安心して気持ちよく過ごせる場をつくるお手伝いができる看護師の仕事が好きだからだといいます。ご自身の病気を打ち明けることも患者との距離を縮めるきっかけになり、場をつくることにつながっています。定年まで無理なく続けたいと考えているそうです。それに加えて、病気と治療を経験した自分だからこそ知っていることを伝える活動がしたいと考えて、患者スピーカーバンクで講演デビューされました。ある程度の年齢からでも病気をエネルギーに変えて新たな挑戦ができたことから、明るい未来は自分で引き付けるものだと感じるたという講演でした。

2人目の鈴木すずさんは、高校1年の1学期の中ごろ、幻聴と思われる症状が出て体調を崩したそうです。その時は統合失調症を知らなかったため、いじめられていると思ってスクールカウンセラーに相談したといいます。高校2年の終わりからはドクターストップのため高校には1日も通えなかったそうです。当時の鈴木さんは、親に夢だった美大への進学を反対されたから病気になって、高校まで通えなくなって社会に自分の居場所がなくなったと感じたといいます。自分の立場でしか物事を考えられず、自分は世界一不幸だと言っていたそうです。
高校3年の終わりに入院治療を受け、その期間は人生で最も辛かったといいます。同級生が卒業した後、自身も学校の配慮によって同窓会に参加させてもらい、同級生から自然に接してもらえたことで自分も新しい人生を歩もうと思ったそうです。院内の作業療法や、院外の地域活動支援センターに通い、その後は精神障害者のグループホームに3年間入居します。入居したすぐ後に世話人から「鈴木さんはどうしたいですか?」と問われてとても驚いたそうです。同時に、今まで周囲に言われるがままに治療を受け目標を立ててきたことや、夢や目標を持つことは支援者ではなく本人が決めるものだということに気づいたそうです。そして初めて、アルバイトがしたいと伝えることができ、1ヶ月間働けたことで自信につながり、自分で選択して結果に責任を持つことができた気がしたといいます。美大に行けなかった高校時代で心が止まっていたけれど、実現可能な夢を少しずつ叶えていこうと思えるようになったそうです。
その後、ドクターの勧めもあり服飾の専門学校を自分で選んで入学し、ご家族の支えもあり無事に卒業します。就職は無理でも経済的に独り立ちしたいと考えて、アルバイトを増やして一人暮らしを始めたところ、負担が大きかったのか症状が再発して入院となってしまいました。治療を経て退院後、病院内のデイケアに通うことになります。10代のときには受け入れられなかったけれど、今度は自分から居場所を求めて希望したそうです。そこには4年間通い、2022年からは手工芸を行う作業所に通っているそうです。美大にはこのまま通えないかもしれないけれど、手工芸の方が好きだったかもしれないと感じているといいます。そして、2023年の10月には精神障害者のイベントであるリカバリーフォーラムに参加します。そこで当事者のご家族の講演があり、その中で「私たちは不運だったかもしれないが不幸ではない」という言葉が胸に響いたといいます。これまでの自分を振り返ってみても、決して不幸ではなかったと実感しているそうです。また、様々な経験をして自身の限界を知り、いくつかの失敗も経験したことで、他人に多くを求めすぎず自分で選択することは納得感につながるとわかったといいます。そして改めて、自分は不幸ではないのだと伝えたいという講演でした。
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グループワーク {キャッチ} {小見出し}

後半は、参加者全員でグループワークをしました。グループに分かれてまず講演で印象に残ったことを挙げ、「今年はどんな年だったか」、「そこから得たこと、考えたこと、学んだことはあったか」、「来年はどんな年にしたいか(始めたいこと、続けたいこと、やめたいこと)」の順に話しました。

講演で印象に残った言葉としては、夢と目標を決めるのは自分、自分の選択に責任を持つ、主治医やスタッフの言葉、支えに寄りかかってもいい、などが挙げられました。その後は皆さまが2023年を振り返り、できたことやもう一歩だったこと、来年はこうしたいという思いを和気あいあいと話されていました。特に、来年辞めたいことや手放したいことが少なくなかったのは印象的でした。

2人の講演をもとに、活発なワークにすることができました。講演された皆さま、お疲れ様でした。そして参加された皆さま、ありがとうございました。次回は2024年の春以降に予定しております。
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